中国のヤミッ子たち 2002年,10月の国慶節を利用して友人と「大同(ダートン)」という中国の都市 に訪れた。そこには、崖に彫った小さな大仏や、17mもある大仏もある歴史的 な町。すごく小さな町だが、郊外にはまだ自給自足で暮らしている農村なども 見られるところである。 1台のタクシーをチャーターした私たちは「農村を見てみたい!」と運転手にリクエスト して、連れて行ってもらった。( 農村 ) 農村が一望できる丘に車を止めて外に出ると、3人の子供が私たちの方に寄って くる。そして、つたない中国語で(2歳から5歳の子供)「これ買って」と聞くとママの つくったフェルト生地の人形を持っている。 お友達?と聞くと(中国はご存知のとおり「一人っ子政策」をしている)一番上の 5歳の女の子が「ちがう、二人は妹だよ」と。 目の前が真っ暗になった。 この下の2人はうわさには聞いていたヤミッ子。戸籍をもっていないのだ。 鼻水をたらしながら一生懸命買って!とすがるこの子は一生まともな仕事に つくことができない子。なんの足しにもならないかもしれないけれど、持っていた ひとつ5元(75円)のぬいぐるみすべて買った。 なぜなら以前TVで上海近郊の工場に出稼ぎに来る地方の女性の時給は 3〜5元(45円〜75円)と聞いたから。それでも、自給自足で現金収入のない 彼女たちの両親が稼ぐ収入の半年分を一ヶ月で稼げるそう。 なので、一時の気休めというか、私の自己満足に過ぎなかったかもしれないが すべてかってあげて、よかったような、偽善っぽくて嫌だ・・・という感じがいま こうやって書いていてもある。 彼女たちはあの夜ご馳走を食べれたのかな? Home |